金銀パラジウム合金
金銀パラジウム合金、略して「金パラ」って何だかわかりますか?通常保険診療で使う銀の詰め物のことです。女性のかたなどからしたらその審美性のために忌み嫌われることが多いあの銀歯ですが、実は金が12%含まれています。歯科で使う金属は単体で使うことは基本的にはなく、合金といって口腔内で安全に使われるように複数の金属を掛け合わせて作られています。この金パラですが、最近は逆ザヤが続いています。逆ザヤってどういうことかとことかと言いますと、われわれが仕入れる代金よりも支払われる診療報酬が低いということです。つまり、診療すればするほど、赤字になるということです。どうしてそういうことになったかというと、このパラジウムがもともとは金の代用金属だったのですが、自動車の排ガス規制の影響でその対策として多用されてるかららしいのです。どうしても市場価格で決定するため、価格が高騰しているのです。何とかならないかなと思っています。
2020年10月21日 01:58